Illust by 士藤星画様

ルヌーン・キグリル

正式名
ルヌーン・キグリル
ナーディルの妹だが、王位継承権はない。


出身地
ミルド国ナルマニ地区ナシの村

性格
大人びているが寂しがりや。
実験や観察が好き。

趣味は調合。本職は魔術師と薬屋。

名前の由来
ネイ語(*ネイ地区で使われる言語)
で「月光」という意味。


呪いについて
かけられた呪いが高度かつ自作のため、
術の詳しい性質や解き方が不明。
現在判明している範囲では、
マンドレイクへの変化と能力の減少。
このためルヌーンは高度な魔法がつかえない。

現在は、その呪いを解くため、あらゆる文献を見、
呪いを弱める事に成功。
体のダルさ、会話が多少楽になった。
元々、月光草という名の薬草の精霊で、
ナーディルが怪我をしたところを手当てしたのが切欠で、
仲良くなったが、ナーディルが魔物に襲われそうになったところを
助けて死んでしまった。
その恩を返せず泣くナーディルに対し、母は黄泉返しを施し、
人間へと生まれ変わった。
なので、血は繋がっていない。
しかし、病逆であり、家にずっとこもりっきりだったルヌーンは、
外で遊んだり、稽古をする姉やマーオをずっと見ていて、
哀れに思った母が魔法を教えた。
それから7歳になったルヌーンは元気に丈夫になり、
3人一緒に村や花畑で遊んでいた。

しかし、両親がなくなると病気が再発。
高い治療費を払うために姉は出稼ぎへ、
マーオはカルミ地区へ修行に行ってしまったため一人に。
徐々に回復してきたルヌーンは母に教えてもらった魔法を、
再度練習し、さらにありとあらゆる魔法を会得すると、
単身、軍隊に志願。
衛生兵として働いていたが、
魔法の能力を高く評価してもらい討伐隊へ。
数々の戦場での活躍により副隊長、隊長へと出世し、
その間、姉と文通しあっていた。
だが、軍の反感を買い、ゾーラ・ドキース討伐の命令を与えられる。
捨て駒にされ、さらに圧倒的な数の違いと力の差で敗北。
呪いをかけられ、自暴自棄に陥り、
人目を避けるように各地を放浪するようになってしまう。

軍では報告がまったくないので、一人残らずやられたとして、
ろくに調べもせず、死亡したと判断された。

恋愛について
マーオに片思いしていたが、
姉とマーオが両思いである事を察して身を引く。
それからは、仲のよい友だちとして接しようとするが…?
完璧に呪いが体中に満ちたら
体が木になり、
植物状態になって、永年に眠り続ける。